9月10日(日)。
夕方から「第3回 ミャンマー 鎮魂と世界の平和を祈る集い」 @増上寺に行ってきました。
第1回目はクーデターが起きた直後の21年4月18日。
肌寒い4月の夜にもかかわらず、増上寺の広場には多くの在日ミャンマー人たちが集まり、クーデターに対する怒りや悲しみ、民主化を取り戻すぞ、といった気概を実感することができました。
今回も在日ミャンマー人たちでワイワイしているのかな?って思いながら10分前に会場に到着すると、お寺の前の広場には観光客しかおらず、案内された講堂にパッと見20〜30人。
あれ?なんでこんなに少ないんだっけ?
あれほどミャンマー人たちが集まっていたのに、今日はなんで来ないんだろう?
そんな疑問がよぎりつつも行事が始まりました。
まず最初に登壇したのは国民統一政府(NUG)日本代表部、ソー・バ・フラ・テイン(Saw Ba Hla Thein)代表。
この人が日本のNUG代表なのね。
その次はCDMの元一等書記官アウン・ソー・モー(U Aung Soe Moe)氏
なるほど、CDMを宣言し、ミャンマー大使館から退去した外交官はこの方なんだ。
ということは、この集いは在日ミャンマー人たちと同じ方を向いているはず。
だけど、何故来ないんだろう?
来賓の挨拶のあと、増上寺とミャンマー人の僧侶がステージにあがり、この2年数か月の間にミャンマーで殺された人々の鎮魂をお祈りするお経が始まりました。
人数は、、、50人規模?ミャンマー人が多少多いかな?
増上寺の僧侶に続き、日本の各地で活動しているミャンマー人僧侶たちによる読経。
敬虔なミャンマー人も手を合わせて一緒に唱えています。
それにしても、何故?
NUGとかPDFとかCDMと言った軍への抵抗のなかで亡くなった、早い話、みんなの仲間たちの鎮魂を目的としたイベントなのに。
そういえば4月に日比谷で開催されるダジャンは、もっと広い会場でやれよ!ってくらい混雑するのに、5月に増上寺で開催されたミャンマー祭りはスカスカだったな。
何か理由があるのだろうか?
個人的にはミャンマー人の活動姿勢について気になることがちょっとある。
一つは在日ミャンマー人たちは一致団結というより、仲間内だけ?でバラバラに活動しているように見える、ということ。
今回の例にしても、増上寺という場所は日本人とミャンマー人をつなぎ、ミャンマーの現状を日本人に理解してもらう、または日本人に在日ミャンマー人たちの考えを伝える、味方にするいい機会でもあるはず。
だけどほとんど誰も来ない。
もう一つはNUGがロヒンギャ問題に対し反省の弁を述べ、国籍法を変更してロヒンギャに市民権を与える方針を示しても、ミャンマーの民主化勢力や在日ミャンマー人たちは協調している感じがしないこと。
ミャンマー国内にいる限りは、世界の人々がどう思っているか感じるチャンスは少ないかもしれないけど、在日ミャンマー人たちは、少なくともミャンマー国内で過ごしている人より、世界を味方につけるにはどうすべきか肌で感じているはず。
なのに動かない。
NUG日本代表部代表はスピーチで「団結」という言葉を使って民主化を諦めない姿勢を示していたけど、在日ミャンマー人でさえも「団結」してないじゃん。
こんな感じでは、ミャンマーのことに興味が無い人はもちろん、ミャンマーのことを憂いている人々も一緒になってサポートしようって気が無くなっちゃうんだろうなー。
まあ、「一般社団法人 日本ミャンマー友好協会」というのも日本に2つ存在しているみたいだけど。
いずれにせよこんな感じでは、我が家も遠巻きに見守ることくらいしかできないな。