先月は、ロシアのINDUSTAR 61 L/D 53mm/f2.8とか、INDUSTAR 61 L/Z MACRO 50mm/f2.8など、数千円~10,000円以内で買えるレンズを手に入れたばっかりなのに。

しましまが気になって、思わずラッパのような Jena 50mm f/4(新品)をポチっと。

Carl Zeiss Jena Flektogon 50mm F4

レンズのシリアルナンバーからすると、1972年ごろの製品。
まあ、本当に新品かどうかは怪しいけれど、パッと見、そんなに使われてない感じ。

Pentacon six(中判カメラ)のレンズは初めて。

何はともあれ、Pentacon SixのマウントアダプターとFlektogonのフードを買わなきゃ。

 

をサーフィンしていると、ちょっと大きいけど、これまたラッパのような Sonnar 180mm f2.8(Pentacon sixマウント)が。

Carl Zeiss Jena 1Q Sonnar 180mm F2.8

まあ、レンズはチョーきれいって書いてあるし、このレンズの系譜をたどると、ヒトラーの指示を受けたCarl Zeiss が、ドイツ国家の威信を懸けたベルリンオリンピックに向けて開発し、レニ・リーフェンシュター監督が実際にこのレンズを用いて記録映画『民族の祭典』を撮ったことで知られているレンズらしい。

フードやマウントを含めると1.5kgもありそうなレンズ。カメラ本体を持ったらレンズがもげるって。

まあ、あまり使う機会がイメージできないけど、そんな由緒正しいレンズなら持っていてもいいかな、と。

しかもこのレンズには、Pentacon six – M42マウントとFlektogonにもつけられるフードが!一石三鳥!

 

ちなみに1Qって何だろ?
このレンズのDescriptionには、

CZJ lenses with 1Q mark were made for the western-European market and they offered more better optical quality, the glass elements without air bubbles were guaranteed by the Zeiss factory.

なるほど。

さらにVintage Camera Lenses.comのFAQによると、

1Q meaning that they are part of the batch of the highest quality lenses produced for this specific model. First grade lenses were exported from east Germany.

なんだそうで。第一四半期(四半世紀)とかではなく、そういう意味だったのか。

レンズのシリアルナンバーからすると、1965年ごろの製品。

ebayのDescriptionには、

It’s in very-very good condition (!!!), optically clear, no scratches, no haze, fungus or opalescence between the glass elements, but there’re some very-very minimal dust inside and some very few small soft scratches or cleaning marks on the glasses. It can be seen only from the rear side and they don’t affect on the taken pictures.

There’re very-very minimal paint missings and scratches on the lens body, almost 100% brand new feeling, maybe hardly used, very nice lens body!!!
Focusing is smooth and the aperture works fine. The diaphragm blades move nicely at every aperture position. There’re no oil on blades!

って書いてあるので、超楽しみ~!

 

とポチってから1週間。ちょうどトーキョーに帰る日にお宝到着。

早速、レンズを確認してみると、

Carl Zeiss Jena 1Q Sonnar 180mm F2.8
ええーーーーー!?

Carl Zeiss Jena 1Q Sonnar 180mm F2.8 Carl Zeiss Jena 1Q Sonnar 180mm F2.8
何これーーーー!?

思わず、ebayのDescriptionを読み返してみたけど、”there’re some very-very minimal dust inside and some very few small soft scratches or cleaning marks on the glasses”って程度じゃないでしょ、コレって(汗)

強い光(といっても蛍光灯)を当てている環境とはいえ、リア側のレンズでこれだけ反射する何かがあるわけだから、”they don’t affect on the taken pictures”って、あり得ないでしょ。

しかも、拭きキズ目立つしー(涙)

じっくり見てみると、フロントもリアも内側にキズがついている様子。つまりこれはプロでは無い誰かが分解してレンズの内側をクリーニングしたんだろうけど、クリーニングに失敗してキズをつけてしまったのかも。

おまけにフォーカスリングもちょっと引っかかるし。

“almost 100% brand new feeling”って言いすぎー。

 

早速、売主にこの写真と一緒に「こんなのムリ。返金して」とメールしたら、すぐにキャンセルを了解してくれました。

 

これまでも古いレンズを売って、700件近くのPositive Feedbackをもらっている人だから、今回はたまたまなんだろうけどね。

 

まあ、頭を冷やして、また買ってもいいかな~って思ったときに買うことにしよう。
っちゅーか、同じSonnarを買うなら、重たくて使い道がないPentacon sixではなく、Y/CマウントのSonnarにしよう。それでも815g。

 

いずれにせよ、1日だけ我が家に来たCarl Zeiss Jena 1Q Sonnar 180mm f2.8

Carl Zeiss Jena Sonnar 180mm f2.8
α6000がレンズのアクセサリーみたいだ。

リア側の汚れをわかりやすくするため、f32まで絞って撮ってみたら。。。

Carl Zeiss Jena Sonnar 180mm f2.8
なんだこれ?

多分、リア側の汚れや拭きキズとは関係ないけど、何らかの回折現象なのかも。
この個体だけなのか、この設計のSonnarはみんなこうなるのか気になるけど。

 

気を取り直して、Carl Zeiss Jena Flektogon 50mm f/4。

Carl Zeiss Jena Flektogon 50mm f/4
やっぱりレンズでかいけど、見ためはOKか。

 これだけ大きいレンズがついているので、部屋の中でもMCフィルタとフードが必須かも。

Carl Zeiss Jena Flektogon 50mm f/4

試しにSonnarのフードをつけてみたら、やっぱりでかいし(笑)。50mmの短焦点とは思えないなー。

いずれにせよ、Sonnarをキャンセルするから、マウントアダプターとフード、別に用意しなきゃ。

 

っちゅーか、こんな現実離れしたレンズじゃなくて、どうせしましまレンズを買うなら、Flektogonの20mmとか35mmにしようよ(by 心の声)

言われなくてもそうするって。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください