レンズが増えてきたので、どのレンズから放射線を出しているのか1度整理してみたくなった。

とはいうものの、仕事場にレンズを全部持っていって調べるのは大変なので、とりあえず家で調べられるよう、安い測定器を買ってみることにしました。

安い測定器の精度ってどんなもんだか心配だけど、放射線を出す/出さない、高い/低いを調べるくらいだったらいいじゃん?

&家で放射線が測定されたレンズについては、あらためて仕事場に持ち込んで日立アロカのやSC(シンチレーションカウンター)で測定する感じで。

そしたら、安い測定器と日本国内で標準とされている測定器でどの程度の誤差(測定器の考え方の差)があるのか判るわけだし。

 

と、アマゾンを見てみると1万円台から。

でも多くは中国製で、ちゃんと放射線を理解している会社が作っている感じがなく、その中で良さげに感じたのは、 GQ Electronics LLCというアメリカの会社が製造している

GMC-320+

GQ Electronics LLCは、ガイガーカウンターを含め様々な測定器を製造している会社みたいで、それだったら安心かな、と。

16,100円って良心的な値段だし。

と思ったものの、配送料が7,800円!(通常2~3週間以内に発送します。)
って、アメリカから配達か!

じゃ、アメリカのAmazonで買った方がいいんじゃね?と見てみると、本体が118ドルで配送料が11ドル。
円安とは言え、アメリカのアマゾンで精算すると17,000円ちょっと。

GMC-320+

ということでアメリカのAmazonでポチる前に、GQ Electronics LLC社でどんなGM管を販売しているのか調べてみると、中にはWifiで通信できるモデル、GM管が2本入っているモデルなど、なかなかバラエティに富んだラインナップ。

GMC-320+

とはいうものの、純粋に性能の部分ではみんなほぼ同じって感じ。
我が家的には放射線が「出てる/出てない」がわかればいいので、一番シンプルなGMC-320+で十分でしょ。

英語版のユーザーガイドを見ると、単なる測定自体は操作も難しくなさそうだし。

ちなみにGM管はM4011という型番のものが入っているらしく、調べてみると3000円くらいで買えるみたい。

GMC-320+

それにしてもGM管でどうやって線量当量率を測定するの?とユーザーガイドを読んでみると、

The GQ-320 Plus Geiger Counter installed a Geiger tube to detect radiation.
When the radiation pass through the Geiger tube, it triggers electrical pulses for the CPU to register as count. The basic count rate unit is CPM(Count Per Minute). The CPM count rate indicates the radiation level and it can be converted to a other traditional radiation units, such as uSv/h or mR/h.

なるほど、GM管の数値(表面汚染密度:CPM)から線量当量率(μSv/h)に変換しているのね。

まあ、CPMからμSv/hに変換するというのは「ある一定の条件の場合に」という前提がつくので、このGMC-320+の線量当量率もそういった「ある一定の条件の場合」の数値で、実際の日立アロカのSCで測定した場合と数値が異なるんだろうなー。

もちろんGM管自体が異なるので、表面汚染密度(CPM)の数値も。

なので、最終的にはGMC-320+で測定した値と、日立アロカのGM管やSCの値の相関関係を見てみないと。

あとは、このGMC-320+は時定数とかの設定が無いので、どうしているか読んでみると、

After GMC-320 turned on for one minute, it will show the background radiation reading. The background radiation reading (in CPM) indicates the nature radiation detected at that minute. This reading may change from time to time and location to location. To get accurate reading, user may need to get an average value over a longer time period.

とりあえず、電源をONにして1分待った際に表示された数値を見ろ、と書いてあるので、そのくらい待ちなさい、ということか。

 

ということで注文から10日後、我が家にGMC-320+がやってきました。

Amazonの段ボールに入ってきたけど、日本のように破損防止パッキングといった優しさはなく、箱の中に転がっている状態。

GMC-320+

GM管(ワレモノ)だけど大丈夫?
それにしてもGM管ってどうなってるんだろ?

本体の裏側を見てみるとケースに穴が開いています。
もしかしたら、この穴が検出窓?

GMC-320+

ネジ止めを外して中を見てみると、、、

GMC-320+

おお~、上にある黒い棒がGM管っぽい。
右側にある青いのがリチウムイオン電池。(3.6Vのリチウムイオンは600円くらいで調達可。)

っちゅーか、GM管をしっかり観察してみると、ちょっと金属系の何かでGM管を覆ってるんですけど、、、、。

GMC-320+

気になったのは、GM管の表面にカバーなんかかけると、検出効率が変わってしまう=GQ Electronics LLC社が本来設計した数値と異なるんじゃないの?

これがアルミニウムかなんかだったらベータ線がGM管まで到達できないんだけど、どうなってるんだろ?

って心配してみたものの、、、そうだった。放射線が出てる/出てない、どのレンズが高くて、どのレンズが低いかが分かればいいんだった。

それにしても、測定器と言う感じが全くしないくらい安っちい作りだなー。
ミニUSBだし。(設計が2014年なので仕方ないか)

 

早速電源をONにしてみました。

GMC-320+

ほうほう、最初の1分は、CPMの数値とアベレージの数値は同時に上がっていくのね。

1分を経過すると、

GMC-320+

CPM:は直近の60秒間で検出した放射線の数と、Average CPM:は電源をONにしてからの平均のCPMを表示させてるってことらしい。

まあ、ユーザーガイドによると、20~40がこの測定器のバックグラウンドらしいけど、それより幾分低くなるのは、やはりあのGM管を覆っている黒いカバーのせいか?
とりあえず動作を確認することが確認できました。

 

早速これでレンズを測定してみよう~。

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