95年春
大学の卒業を控えたこの春、ナスカにいた。
昼を過ぎた路地裏の喫茶店に他の客はおらず、店の主人がサービスで出してくれたチーチャをすすっていた。
静まりかえった通りに、子供が歌いながら走っていく。
アンデス地方で聞くその曲のサビが、街の寂れた雰囲気によく溶け合って耳から離れなかった。
こんな場所でも流行っているんだ・・・。
そういえばリマでもクスコでも聴いたかもしれない。
帰りに寄ったNYのCDShopでその曲が収録されたCDを購入した。
「No need To Argue」
特徴のあるボーカルの声。4曲目。
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Zombie: The Cranberries
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Zonbieとはすごい曲名だな・・・。あらためて思う。
歌詞にどんな意味があるんだろ?
宿に帰ってTVをつけると、「トーキョーの地下鉄で大事件が発生した」とCNNのアナウンサーが伝えていた。