ミャンマーのクーデターから1か月半。
この1か月半、Facebookでは武器を持たないミャンマー人たちを軍が弾圧している光景が毎日のようにアップされていて心苦しい。
だけど、ちょっと違和感を感じていたのは、どうして2016年から2017年にかけてロヒンギャがあれだけ非人道的な迫害を受け、バングラで難民化している事実について見て見ぬふりをしていたミャンマー人たちが、いざ自分たちが軍と対峙するとなったら、民主主義だの人権だの、軍の弾圧を受けているんだから国際社会は助けろと言いだすのか、ということ。
国際社会はこのままミャンマー人を助けたら、「ビルマ族はロヒンギャの人権をないがしろにしたことについて、お墨付きを与えてしまう」ということになるので、それはちょっとどうかな、と。
いずれにせよこの1か月、ミャンマー人の悲壮な訴えにも関わらず、国際社会はミャンマー人たちのダブルスタンダードな考え方に疑問を感じていて、そういった反応を肌で感じている海外に住んでいるミャンマー人たちは、ロヒンギャとの連帯を発言し始めた。
在日カチン州、カレン州のグループと在日ロヒンギャの合同抗議活動@国連大学
歓迎すべき傾向ではあるけれど、本当に変われるのかなー?
少数民族同士の連帯ということだけど、ミャンマー国軍への抵抗という意味なら、どこの民族でも関係なく連帯すべきなんじゃない?特に最大民族であるビルマ族はほとんど来てませんでした。
もしかしたら当のミャンマー人たちも、民族同士の和解なんて信じていないんだろうね。
カレンに住むミャンマーの友人に最近のことを尋ねると「軍にしろNLDにしろ、どっちに転んでも結局バーマナイゼーション(ビルマ化)なんだよね」って言っていたけど、結局、NLD政権は人口の7割を占めるビルマ族寄りの政権運営を行わざるを得ず、結果として今もビルマ族と少数民族では溝が残ったまま、ということなのね。