星野リゾートが山岳観光に特化したLucyブランドの初めてのホテル「LUCY尾瀬鳩待 by 星野リゾート」のオープン初日(9月1日)に、両親とヨメを招待して泊まってきました。
片品村に単身赴任しており、かつ尾瀬の仕事をしている関係ということもあり、星野リゾートがLucyブランド発表後に予約開始と知っていたので、発表直後、すぐに予約。
星野リゾートの新ブランド、しかも山小屋、さらに星野リゾートなのに廉価ということもあって、10月25日までの予約はまたたく間に満室に。
鳩待なんて尾瀬の入口で、一般的にスルーする場所なのに、星野リゾート効果ってすごいな。
ということで、当日。
自分は月初は月末処理で超忙しいので15時まで仕事。
(職場、寮から鳩待まで車で30分なので16時前に到着)
ヨメは前日夜、新宿発尾瀬戸倉行の夜行バス~尾瀬を散策し、夕方にLUCY尾瀬鳩待で合流。
両親も早朝、車で出発し、尾瀬戸倉から尾瀬を散策し(途中でヨメと合流するのかな?)、夕方にLUCY尾瀬鳩待で合流。
LUCY尾瀬鳩待で1泊し、自分は翌朝、8時に寮に帰って8時半から出勤。
ヨメと尾瀬戸倉で昼飯食べて、13時半の尾瀬戸倉発のバスで新宿へ。
両親は片品村の旅館でもう1泊するので、夕食合流。
というプランで泊まることにしました。
朝4時40分。新宿からのバス到着。
寮の目の前にバス停があるので、ヨメをお出迎え(荷物預かり)
日中、ヨメと両親はそれぞれ尾瀬を散策し、途中で合流。鳩待に戻ってきたみたいです。
ちなみに、自分はこんな近くで働いて半年経つのにのに(仕事柄尾瀬に関係しているのに)、未だに尾瀬を歩いたことが無かったりします。
15時。仕事を終わらせ、(厳密には終わっていない→残務を肩代わりしてもらった)LUCY尾瀬鳩待で合流。
チェックイン。
我が家はツインルームを2部屋予約。
2階のベッドに上がるには、テーブルに足をのせるのでちょっと抵抗があります。
&テーブルから床まで高さがあるので、気を付けないと足をくじいたりしそう。
部屋のカギのタグに今日の日付が。
こんな金属で日付入りだと、毎日取り換えるの?金掛けてる~!って思ったらオープン初日の日付が書かれているだけです。ってことらしい。
夕食まで、外のテラスで家族でおしゃべり。
さて、夕食は17時から。
夕食は豚汁一択。
一人鍋のコンロで、肉も野菜も具沢山の豚汁です。
豚汁、めちゃうまい!白米のお替りは自由なので、3膳いただきました。
ただし、難点を言うと、
- 固形燃料を最後まで使うと煮詰まってしょっぱく感じた。
豚汁はサーブする前からできあがっていた感じ→旅館などの1人用鍋は固形燃料を全部使い切るあたりで具材がちょうど煮える感じになっているので、その感覚で火を使い続けると煮詰まる→配膳の際、「すでに食べられる状態なので、煮詰まる前に固形燃料は消しても大丈夫ですよ」 的アナウンスがあっていいと思った。 - 豚汁以外にドリンクも無ければデザートやおつまみ系もないので、サービスとしてかなり物足りない。
生ビールは買える。他は自動販売機や売店で、缶かペットボトルを買う。
鳩待で連泊する人はいないと思うけど&今後(来期か?)はメニューが増えると思うけど、至仏山荘や他の山小屋も基本的に「選ぶ」こともできれば、「楽しむ」ことも可能なだけに残念。
ちなみに昼はそば一択。
- 夕食の時間は17時から18時までで短い。
もう1時間くらい延長して家族や友人との団らんの時間がほしい(お酒のおつまみやデザートはもとより、物販も売れるはず→売上の機会を損失している) - 友人や家族と隣同士の席にしてほしい。
夕食時、部屋ごとにテーブルが決められており、親と我が家で離れたテーブルに座らされそうになった。
(お願いして同じテーブルにしてもらった)
両親と我が家は別々の部屋だけど、自分が2部屋予約しているわけなので、宿はあらかじめ同じグループ、と理解しているはず。
ドミトリーでソロの人も友人同士で来ることもあるわけだし、そのあたりはできる限り、あらかじめ配慮できるのではないか。
まあ、こういった意見をフィードバックして改善していくんだろうけど、他の尾瀬の山小屋と違って鳩待は食料などの物資を車で横付けできる利点もあるわけだし、かつ、あの「星野リゾート」なんだから、初めての山小屋運営といえども、もう少しなんとかなったんじゃないかな~?
尾瀬のお客さんマーケティングとか、宿泊客に対するイマジネーションとか、開店前の準備期間が短かったのかな?
ちなみに、オープニング初日なので、何かしらイベントかセレモニーみたいなことがあるかと思ったら、何もありませんでした。(まあ、そんなもん?)
食後はテラスでコーヒー。
標高が1,591mとのことなので、9月初めといえども肌寒く感じます。
ちょっとしたコンビニ(コーヒーや簡単な携行食、アウトドアギアなど)
キャッシュレスなので、画面の遷移にちょっと戸惑います。
夜。
さぞ鳩待峠の星空はきれいに見えるだろうと思ったけど、Cafeや宿の明かりが煌々とついている時間はほとんど星が見えませんでした。
Cafeや宿の明かりを絞ったら、そこそこ星が見えるように。
シャワーやトイレは気持ちよく使えました。お湯の出も良かった。
お布団も清潔で快適でした。(そりゃオープン初日なので当たり前か)
ハード面の山小屋サービスとしてはホテル並みになった、ということかな。
翌朝。快晴。
至仏山が見えました。
朝ごはんが無いのは、宿の対応として、これから尾瀬にハイキング行こうとしているお客さんに対してどうなんだろう?おにぎり買えってか?
自分はフツーに出勤です。
7時半に家族と別れて下山して、8時過ぎには会社に出勤しました。(通勤時間徒歩1分)
ということで、初めてのLUCY尾瀬鳩待宿泊でしたが、尾瀬には似つかわしくない、スーツケースの宿泊客がいたりするので、(尾瀬を散策するのではなく、星野ブランドの宿泊を目的にしているお客さん→俺もか)その方々や、今後国をあげて国立公園に呼び込もうとしているインバウンドをターゲットにすることも重要だと思いますが、まずはLUCY尾瀬鳩待の第一の目的である純粋に尾瀬を楽しむお客さんに向けたサービスはどうなのか、十分なホスピタリティが提供できているのか。
よその山小屋と比較する必要はないかもしれなけれど、他の山小屋で過ごした経験があるユーザーの意見に耳を傾けて、少なくとも他の山小屋で提供できているサービスは、LUCY尾瀬鳩待でも提供すべきでは?思いました。
そして「山小屋だけどさすが星野らしい」と言われるようなソフト面での強化を期待します。